福島県いわき市の薄磯地区に震災後3回目の視察に行ってきました。
2年半が経過をしましたが、この地区の復興はなかなか進みません。
約9割の家が津波に流され、多くの住民の方の尊い命が失われましたが、福島県内であることから原発の陰に隠れてしまい、あまり報道がされてこなかった地区であります。
視察当時に住民の方でしょうかゴミ拾いをされている方がいましたのでお話を聞くと、視察に来ていただくのはありがたいが、ゴミを捨てていったり、花火しにくる方にはご遠慮願いたいのと同時に、復興が進まないもどかしさがあると言っておりました。
また、津波で流され基礎だけになってしまったご自宅の草刈りをしている方にもお話を伺い、震災当初は多くのボランティアの方に手助けをいただき感謝していますが、この地区は報道されることもあまりなく、今ではあまりボランティアの方も来なくなってしまい、高齢になった自分には避難場所からここまで来るだけでも大変であると言っておりました。
直接この地区で被災された方にお話を聞くことが出来たのは初めてであり、自分に何ができるのだろうと改めて自問自答をしました。
写真はこの地に花を咲かそうという事で、残された住宅の基礎や防波堤にお花の絵をボランティアと地元の子ども達で描いたそうであります。しかしながら月日が経ち、雑草が生い茂り、なんだか寂しい気持ちとなりました。